かけがえのない
この日々の明け暮れ
そのものを
もっと大切に扱う方法は
無いものか?
毎日の暮らしを粗末にせず
そこから「人のつながり」と
「仕事」を直に生みだせないか?
生活という土壌に種をまき
幹からやがて
いくつにも枝分かれする
一本の青々とした
木を育てるように
《暮らすLaboratory しかのいえ》
今はまだ種からフタバが
出たばかりの
東京下町の
住居兼小さな実験室ですが
よろしければ
時々覗いてみてください
昨日は見かけなかった
新しい枝が伸び
新しい葉が茂り
新しい花が咲き
新しい実がなっている
かもしれませんよ
2019年・令和元年6月
しかのいえ 管理人
鹿野青介(しかのせいすけ)
鹿野華代子(しかのかよこ)
東京・城北エリアの下町に昭和の末期に建った一般住宅が、約30年後の平成末期にリノベーションされた。平らだった天井を抜いて屋根の傾斜を生かし、それまで天井裏にあった物置きスペースは壁面を撤去してロフト化、さらにサッシを二重にしたことにより、2階・16帖のリビングには図らずも高い音響効果と防音効果がもたらされた。こうして、20名規模の会合に活用できる多目的空間「しかのいえ」は誕生した。「駅から近くて静か」「《実家》感がハンパない」「5、6人の少人数でも盛り上がれる」「もしかして秘密基地や隠れ家としても使える?」etc……、既に利用者からさまざまなお声をいただいている。好天時は、同スペースに隣接し、ほぼ同じ広さがあるルーフテラスの利用も可能である(まだちゃんと考えていないけれど、何なら1Fの庭も今後いろいろ使えそう)。「しかのいえ」を活用した、管理人2名によるいくつかの取り組みが始まっているが、それはこの空間の可能性のほんの一部を示しているにすぎない。「人のつながり」や「仕事」を生む、より多彩でユニークな活動と、良識ある全ての人々に開かれた場、それが「しかのいえ」である。
築年月 | 1986年(昭和61年)12月完成 |
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広 さ | 約24.5㎡(+ルーフテラス 約21㎡) |
高 さ | 約3.8m(最上部) |
収容人数 | 約20名 |
構 造 | プレハブ軽鉄骨 |
所在地 | 日本国 東京都北区上十条2丁目 |
最寄駅・アクセス | JR埼京線「十条駅」から歩いて5分 |
居住者兼研究員人数 | 5名(女性3名・男性2名) |
※2019年(令和元年)6月現在
◆鹿野青介(しかの・せいすけ)
1989年(平成元年)4月、大学卒業後、総合出版社・株式会社現代書林に入社。書店・取次営業、直販販路開拓などに20年従事。その後、出版プロデュース業務に約10年携わる。2019年(令和元年)5月同社を退社。2007年以降、退社までに取締役、常務取締役、監査役を歴任。家族との暮らしや、これまで仕事で携わってきた本の出版、三十路目前から始めたリコーダーの演奏、各種のイベントや教室などを通じて《個から個へと届く表現》を深め、サポートしていくことがライフワーク。
◆鹿野華代子(しかの・かよこ)
1988年(昭和63年)4月、大学卒業後、OLとして勤務。結婚を機に専業主婦に。第一子出産直後から体調を崩し、療養しながらの子育てを経験する。足かけ6年に及ぶ養生生活を通じて人との関わりの大切さを実感、福祉関係の仕事に就く。40代半ばにして第二子を授かる。50代で乳がんを患うも手術により治癒。一日一日を丁寧に大切に生きることの意味を噛みしめている。趣味はダンス、ヨガ、読書。カラダの状態の如何によらず踊ることが生涯のテーマ。
暮らすLaboratory しかのいえ
東京都北区上十条2丁目
JR埼京線「十条駅」徒歩5分