皮(がわ)

本の茶屋

冬の日曜の午後の薪ストーブと炭火焼き芋、参加ご希望の方はイベントページの「参加予定」アイコンの方をぜひポチッと、北区上十条しかのいえです。

本日12/3(木)、しかのいえ本の茶屋は13:00から16:00の店開きです。

温かい煎茶でどうぞお寛ぎください。

昨日の午後、カミさんと2人で板橋仲宿商店街の「板五米店」さんにお邪魔してきました。

久しぶりに店主の永瀬賢三さんにお目にかかり、「場(ば)」作りのこと、反対に「場」の消費のこと、住み開きのこと、ギフトと交換の「あんばい」のこと、組織の外に放り出されるシニア世代の可能性のこと、コミュニティビジネスのことなどなど、写真の中二階の座敷でたっぷりとお話をすることができました。永瀬さん、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。

つい最近、永瀬さんたちのお取り組みは「LOCAL REPUBLIC AWARD 2020」で最優秀賞を獲得しました。

素晴らしいことだし、板五や「おとなりSTAND&WORKS」が大好きな者にとってはとても誇らしく嬉しいこと。

でも昨日、これに加えてたまらなく嬉しかったのは、たとえば受賞について書かれたこの一文の底にもある「歌」のようなものを、永瀬さんとお話をしながら同じように感じられたからです。

永瀬さんとの会話は、いつもディスカッションとか議論とかいう言葉がまるでそぐわなくて、音楽的なセッションに近い感じがしてしまう。

これはきっと、生き生きとした語り合い全般についても言えることかもしれないけれど。

地域コミュニティの抱える課題の解決とコミュニティの活性化に寄与する事業を展開する、コミュニティビジネス(CB)の世界でも大きな評価を受けている永瀬さん。

CBに関心のある人、やってみたい人から相談を多く受けているそうなのですが、たとえば永瀬さんが「おとなりSTAND&WORKS」の話をすると、そのまま「おとなりSTAND&WORKS」をやろうとする人がいて少し残念だとおっしゃっていました。

譬えて言うなら、それはお饅頭の「皮(がわ)」のところだけをやろうとするようなもの。

では大事な餡子はどこにある?

永瀬さんの言葉をお借りするなら、それは他の誰でもない自分自身が「突き動かされて」やることの中にある。

出来上がったお店の形や、どこかの偉い事業家が考えた理念やビジネスモデルみたいなものの中にはなくて、止むに止まれずやることの中に、ありありとある。

もっと言うなら、これは私見になりますが、本当はそこにしかない。

きっと、この餡子のことを言葉だけで説明するのはとても難しい。

けれども、永瀬さんの書いたものや話し言葉に接して嬉しくなるのは、そこに湛えられた調べや響きが、永瀬さんを突き動かしている何かのことを直に伝えてくれているからなんだと思う。

CBを始め、CBを続ける大切なポイントのひとつは、その人固有の「歌」を大切にし、丁寧に歌うこと。

誰かの歌に耳を澄ますこと。

こんな風に言ったら笑われてしまうだろうか?

ではでは、また。

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「暮らし」から「つながり」と「仕事」を作る実験室
暮らすLaboratory しかのいえ
公式サイト https://shikanoie.com

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