音楽が鳴る

20201229_02alto_recorder_moeck03_02 リコーダー教室

スーパーの店先のキャベツの山にモンシロチョウが一匹ヒラヒラと、古巣を懐かしんでいたのか?それとも?……いやいやモンちゃん、そこは子育てには向かないよ、北区上十条しかのいえです。

5/15(土)、しかのいえ本の茶屋は13:00から16:00のオープン。

お気軽にお運びくださいませ。

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リコーダーを口にくわえ、息を吹き込み指を動かすと音楽が鳴る。

なんだか奇蹟みたいなことだなと、最近よく思います。

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たった今鳴った一音の記憶に次の音が連なり、その音の記憶にさらにまたもう一音が連なって……

私たちは耳と心を実に器用に使って、物理音と記憶の隙間ない交代と連鎖を織り上げていきます。

しかも、その作業と同時に鳴っている、たとえば戸外を行く車の音や、家族の足音や扉の開け閉めの音なんかには勝手に耳を塞いで、一連の持続に意識を集中することができるのですから驚きです。

こんなことを感じるたびに、ふ~~っと笛を吹けばあたりまえみたいに鳴っている音楽たちは、一体どこから来て、どこへ還っていくのかと、不思議な気持ちになります。

ひとつの音楽が鳴るという事件全体の中で、私が意図的に受け持っているパートはあまりに小さく狭いです。

音楽を聴取するための物理音と記憶の綜合も、楽譜の上の音符を見て特定の指の配置や音の長さやニュアンスを選択し、実際に吹く行動を発生させる心身の微妙な連携も、のろまな私などが追い付く間もなく、いわば私の外で、一挙に作動している何事かだとしか思えません。

私にできるのは、湧き起り、やってくるいくつもの流れが合わさったり離れたりするのを邪魔せずに、精一杯醒めていることくらいです。

今日も私は笛を吹きます。

きっとあたりまえのように、音楽はどこかから還ってきてくれるでしょう。

不思議なことです。

ではでは、また。

「暮らし」から「つながり」と「仕事」を作る実験室
暮らすLaboratory しかのいえ
公式サイト https://shikanoie.com

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