ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集

本の茶屋

急に寒くなってきたので、温泉につかるカピバラたちの姿を時々思い浮かべてしのいでる北区上十条しかのいえです。

11/30(月)、しかのいえ本の茶屋はお休みです。

今週の店開きは金曜日、12月3日から。

温かい煎茶が美味しい季節です、ぜひお越しを。

しかのいえ本の茶屋のご案内・アクセス

写真は、

「鹿野さん、これ絶対に好きだと思う」

友人から薦められた本です。

悔しいくらいにその通り、もうまいりました。

読後に涙が止まらず、家人に見られると恥ずかしいのでトイレに隠れましたよ、ホント、ああ恥ずかしい。

タイトルに「詩集」とあって、確かに素晴らしい詩が作中でたくさん紹介されているのですが、これは詩を集め束ねたただけの本ではありません。

出版元の福音館書店さんがこの本に冠した「童話」という枠も、決して読者を子どもには限らないという意味では、軽々と超えてしまっています。

見事な「物語」作品と言っていい、私はそう思います。

文章の手練手管でいたずらに人の感情を弄び、これでもかと泣かせにかかってくるようなお話ではありません。

作中に登場するおぢさんと男の子の、「言葉」をめぐるユーモラスで真摯な対話が温かく沁みてきて、ページをめくりながら思わず頬がゆるみます。

そのやりとりがあまりに愛らしくて良いものだから、人の「心」にまつわるとても大切なことを、こちらの心のど真ん中にそっと置かれていることに、読者は中々気づけないのです。

少なくとも私はそうだったし、気づいたときにはもう手遅れで、どうにも涙を抑え切れなかった。

しかのいえに来てくださっているみなさんにも、ぜひ読んでいただきたいと思っています。

今は試しに仕入れた2冊しか店頭にありませんが、来週にはもう少し入ってきます。

ご損はさせません、ぜひご一読を。

ではでは。

「暮らし」から「つながり」と「仕事」を作る実験室
暮らすLaboratory しかのいえ
公式サイト https://shikanoie.com

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