「贈与」と「交換」の塩梅について。

本の茶屋

夜明け前のテレビが、いつもの通販番組じゃなくてヒーローものの洋画、なんだかそれだけで年末気分が一目盛りあがった北区上十条しかのいえです。

12/27(日)、しかのいえ本の茶屋は13:00から16:00の店開き。

14:00からはイベント「本とお茶の時間」ですので、もしかしたら1Fのいつもの店の間ではなく2Fにいるかもしれません。

1Fにいるか2Fにいるか、メモ書きをつけておきますので、飛び入りで来られる方はご注意くださいませ。

年内の本の茶屋は今日が最後の店開き。

年明けは1/6(水)からです。

しかのいえ本の茶屋とは?

子どものころ。

クリスマスの朝、いつの間にか枕元に置かれていたサンタからのプレゼントに気がついて、飛び上がりたくなるような幸せを味わったことがあります。

でも、もしもあの時……

プレゼントに華やかな包装もリボンもなく、ばっちり値札がついていて、近くに購入日付入りのデパートのレシートなんかが落ちていたとしたら?

きっと同じ「モノ」を目の前にしながら、一方では押し寄せる祝福の波に溺れるような気分の高揚を味わい、他方ではどこか寒々しい、気分の落ち込みを経験することになったでしょう。

こうして、自分の枕元に「モノ」が届いた経路が、誰かからの「贈与(ギフト)」だったのか、それとも商品と対価の「交換」だったのかによって、私たちはまったく違った現実に直面することになります。

今日の午後のイベントの冒頭で、気楽な会話の呼び水としてご紹介しようと思っている本『うしろめたさの人類学』では、人との「つながり」を作り出したり消し去ったりする行為として、この「贈与」と「交換」のことを考えています。

贈与は感情を掻き立てて「つながり」を育み、交換は感情を抑え込んで「つながり」を薄める。

でも、どちらの行為が良いとか悪いとか、そういう話ではありません。

どちらか片方だけに傾けば、私たちは病みます。

2つの行為のバランスが重要で、しかのいえをやりながらいつもあれこれと思い悩むのも、実はこの2つの行為の配分と、塩梅の仕方なのです。

智に働けば角が立つ情に棹させば流される。

大変厄介な問題ですが、これぞ人生の面白味、醍醐味でもあります。

さて、どんな茶飲み話になるか。

今から楽しみです。

ではでは、また。

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「暮らし」から「つながり」と「仕事」を作る実験室
暮らすLaboratory しかのいえ
公式サイト https://shikanoie.com

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