友だちと久しぶりに長電話、電話ってなんか新鮮、北区上十条しかのいえです。
8/1(日)、しかのいえ本の茶屋は13:00から16:00の店開きです。
どうぞお気軽にご来店ください。
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池田晶子さんという人のことを、時々考えます。
ちょうど私の身体に心臓の拍動をもたらしているのが私の意識ではないように、私の心に「考える」力をもたらしているのは私の意識ではない。
それ自体は非人称の力能と言う他ない「考える」力が、不思議にも「この私」を占拠する有り様に、目を凝らし耳を澄ませ続けた人。
もう少し正確に言うなら……
「考える」力が、「この私」において、自分自身を折りたたみ、自分自身を振り返る機会の到来を、生涯を通じ、全力を挙げて待ち続けた人。
それが池田さんでしたし、彼女にとって「哲学」とは、そうした営み以外の何物でもありませんでした。
しかのいえ本の茶屋には、池田さんが書いた『14歳からの哲学』という本が置いてあります。
哲学が、自信満々の「私」の主張などではなく、自惚れがちで勘違いが得意な「私」の消去の技術であるとするなら、「14歳からの」という言葉に哲学の初歩の手ほどきというニュアンスはありません。
むしろ、「考える」ことに素直に向き合い、ど真ん中から哲学を開始するのにもっとも相応しい年齢が「14歳」だと、池田さんは考えたのではないでしょうか?
いずれしかのいえで、この本をゆっくりゆっくりと読む読書会を企画します。
ご興味ある方はぜひご参加くださいね。
ではでは。
「暮らし」から「つながり」と「仕事」を作る実験室
暮らすLaboratory しかのいえ
公式サイト https://shikanoie.com