「何か」

本の出版

お盆休み中に雨でできなかった花火セット、今週末こそ決行する北区上十条しかのいえです。

8/27(金)、しかのいえ本の茶屋は13:00から16:00のオープンです。

たくさんのお越しをお待ちしております~。

しかのいえ本の茶屋のご案内・アクセス

今、ある方のご著書の出版のサポートということで、原稿を書く仕事をお手伝いしています。

お盆前に、ご本人や関係者からたっぷりとお話をうかがい、資料もお預かりしました。

お盆明けからアウトプットを始め、原稿全体の見通しをつけるために少し長めのプロローグを書き、その作業を通じて新たにやってきたインスピレーションに従って構成案の章立てを大きく入れ替え、読者にドラマチックな視野の転換を促すロジックを整えて各章に配分し、章ごとの概要を書いて……なんてしている内に、あっという間に2週間が経過。

ついついこちらに心を引っ張られてしまい、不義理をしてしまっている方々もいて、誠に申し訳ございません。

今週末からは何とか態勢を立て直してがんばりますので、関係各位におかれましては、もう少々お待ちくださいませ。

この間、集中して文章を書きながらしみじみ感じているのは、「言葉」というものがやってきてくれる不思議です。

書くことに本当に没頭し始めると、手を動かして実際に文字をアウトプットしていない時も、書く作業は進んでいるもの。

街中を歩いていても、スーパーで買い物をしていても、テレビを見ていても、それこそ寝ている間でさえ、「何か」がゆっくりと動き続けていて、意識の表面に言葉を押し上げる準備してくれています。

私の仕事は、その「何か」の動きや流れを乱さないように、身繕いや、書き始める時間や、資料の再見や、食事や、いろいろなリズムを整えて待つこと。

自分が主となって自由に言葉を操っている、なんていう感覚とは程遠いです。

でも、この「何か」の働きがあるからこそ、私は誰かの代りになって原稿を書くことができる。

なぜなら、誰かのところに言葉をもたらし、私のところに言葉をもたらしている「何か」は、きっと同じものだから。

この「何か」が蝶番になって、誰かと私の心をつないでくれるから、私の書いたものに誰かが納得してくれる。

この文章を読んでくれているあなたにも、意味が通じる。

理屈抜きで、具体的な経験を通じてそう信じられる。

まったくもって有難いことですし、私には不思議としか言いようがありません。

著者に昨日提出した原稿の概要案。

通じてくれますように。

ではでは。

「暮らし」から「つながり」と「仕事」を作る実験室
暮らすLaboratory しかのいえ
公式サイト https://shikanoie.com

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