抜き書き

本の出版

最近、早起きが過ぎて、昼頃に無精髭が生え始める(^ ^;)北区上十条しかのいえです。

10/1(金)、しかのいえ本の茶屋は13:00から16:00の店開きです。

……開けてみますっ。

どうぞよろしくお願いいたします~。

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自分が書いた文章を見られると恥ずかしい問題」まだ続きます……

物理学者には分子や原子がある、生物学者には生きものの個体がある。

では、言語学者にとって、言葉の「単位(unite)」とは何か?

「音」なのか?「概念」なのか?

「語」なのか?それとも「文」?

よくよく考え詰めていくと、これだと思ったものはすべて溶けて形を失い、言語学者は無明の暗闇の中に独り取り残されることになる……

少年時代から天才と謳われ、言語学者としても大きな仕事をしながらこの問いを追い続け、最終的には沈黙せざるを得ないところまで追い詰められていくソシュール。

彼の言っていることの成否とか、学説の価値とか、そういうもの以上に、私は、彼を捉えて離さなかった問いそのものに魅了されてしまったのだと思います。

そして、切実なひとつの問いを巡って一貫してなされる思考の筋道に、何かを感じた。

その筋道をたどることによって、この世界の在り方とか、認識の仕組みとか、意識の秘密とか、そういうものが統一的に説明し尽くされるように思えた。

二十歳手前の私にとって、なんだかそれは魔法のようなものだったのです。

興奮しました。

生まれて初めて味わうドキドキ感でした。

私はそのドキドキの正体をどうしても確かめたくて、『ソシュールの思想』という本に書いてある、大切だと思える箇所をすべて抜き書きしていきました。

時は1980年代の中盤で、家にはワープロもPCも何もありませんでしたから、ハガキ大の白い厚紙(情報カード)に万年筆で一字一字書き写し、間違えれば修正液を塗り、乾いてはまた書きと、一歩一歩前に進んでいきました……

今日は、ここまでです。

ではでは。

「暮らし」から「つながり」と「仕事」を作る実験室
暮らすLaboratory しかのいえ
公式サイト https://shikanoie.com

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