文春文庫版『悲しみの秘義』

本の茶屋

そろそろ庭の雑草がむしり頃、北区上十条しかのいえです。

毎週月曜日は定休日ですが、本日5/3(月)、しかのいえ本の茶屋はGWスペシャルということで13:00から16:00まで店開きします。

今日は天気が落ち着いていそうですので、青空営業で庭も開放できるでしょう。

プチ駄菓子屋もいたしますので、どうぞお運びを。

しかのいえ本の茶屋のご案内・アクセス

写真は最近入荷した文春文庫版の『悲しみの秘義』。

ナナロク社さんから刊行された元の本があまりにも見事で、これまでひたすらそちらをおススメしていたのですが、食わず嫌いはいけませんね。

文庫版の作りも実に良い味わい。

編集者の愛を感じます。

何より、ぜひお読みいただきたい本文はそのままですし、巻末に置かれた俵万智さんの簡にして要を得た解説も素晴らしい。

俵さんは言っています。

「もしあなたが今、このうえなく大切な何かを失って、暗闇のなかにいるとしたら、この本をおすすめしたい。あるいは、目の前のことに追われすぎて、ささいなことでイラついたり、何が大事かということさえ考える余裕がなかったりするなら、やはりこの本をおすすめしたい」

誰の人生にも、お手軽な心理テクニックなどではとても太刀打ちできない、ずしりと重い影があります。

そして、動かし難い心の暗がりとの粘り強い交渉だけが生み出すことのできる、人を活かす知恵というものがあります。

この小さな本が包み持っているのは、残酷な時間を通じて絞り出された涙を煮詰めて得た結晶のような、そういう叡智です。

ナナロク社さんのものは残念ながら品切れ重版未定になっていますが、未読の方はぜひこちらの文庫版でどうぞ。

ではでは、また。

「暮らし」から「つながり」と「仕事」を作る実験室
暮らすLaboratory しかのいえ
公式サイト https://shikanoie.com

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