これから消える本 これからも残る本 04

本の出版

昨日2/21にアップした
こちらの文章の続きです。

今日は「本」がサポートしてくれる
三つ目の行為「引越し」について。

その第一回目です。

引越し?

こんな卑近な言葉で
いいのかどうか?

あれこれ考えた結果、
ものごとを
ある程度図式化して得られる
視圏のクリアさを選ぶべく、
採用した次第です。

実際、
子ネコをくわえた
黒ネコさんや、
ベンキョウしまっせと
公言してはばからない
パンダさんの
お手を煩わせることだけが
「引越し」とは限りません。

よろしければご一読ください。

=====================

【これから消える本 これからも残る本】

◆2.本が助ける「4つの行為」とは?③◆

《レベル3・引越し》

困ったことは起らない、
いつまでもこの日常が続くはずだと
思っていられるからこそ、
私たちは心静かに日々を送れるし、
しばしば退屈することすらできます。

しかし、
そうした正常性バイアスの
御利益も虚しく、
ことはそう上手くばかりは
運んでくれません。

たとえば、
卒業や転職や退職などで、
それまで暮らしていた世界から
離れなければならない
場合があります。

最新のトレンドや
新しい法律の影響などによって
ビジネスのやり方を
大きく変える必要が出てきたり、
より積極的に、
夢の実現に向けて
自分から新しい世界目がけて
飛び込んでいったり
することもあります。

あるいは、
加齢や心境の変化によって、
今いる世界や自分自身の在りように
違和感を抱き、
自分でも気づかないうちに、
世界との新たな接点を
模索し始めていることもあります。

つまり私たちは、
人生のいろいろな局面で、
履きなれた靴のように快適なルーチンを
手放すことがあるのです。

そして、好むと好まざるとに関わらず、
到来しつつある新たな世界に関する
情報をまとめて学んだり、
世界との接点のあれこれを
トータルに刷新することを
迫られたりする。

さて、この状況はどこか
「引越し」に似ていないでしょうか?

一口に引越しと言っても、
何も住まいやライフスタイルを変える
文字通りの引越しだけとは限りません。

就職活動などのような
社会的な居場所の引越しもあります。

新たな能力や習慣や知識を
身につけることによる
視点や考え方の引越し
(心の引越し)もあれば、
健康の増進や痩身などを目指す
体の状態の引越しもあります。

かねがねコミュニケーションを
取りたいと思っていた相手と、
特定のテーマや楽しみを
共有することによって
親密なやりとりができるようになる
というのも引越しと
言えるかもしれません
(関係性の引越し)。

人とのつき合いや絆は、
人間にとって大切な
居場所のひとつですから。

多様な次元での
大がかりな移動や変化のことを、
こうしてひとまとめにして
「引越し」と呼んでみると、
優れた「本」の多くが、
種々様々な引越しを
サポートしてくれる頼もしいツールに
なっていることがわかります。

先ほどの一覧で言うなら、
これは3のレベルにあたります。

(つづきます)

「暮らし」から「つながり」と「仕事」を作る実験室
暮らすLaboratory しかのいえ
公式サイト https://shikanoie.com

コメント

  1. […] 昨日2/22にアップした こちらの文章の続きです。 […]

タイトルとURLをコピーしました